大麻の成分であるCBDは、抗てんかん薬としての効果があるとして期待されている成分です。
実際、すでにアメリカ食品医薬品局(FDA)は2種類のてんかんに対して、CBDが発作を抑える治療薬になるとして承認しています。
今回の研究によって明らかになったのは、アンジェルマン症候群の発作であるてんかんが、CBDによって軽減される可能性があるということです。
CBDでアンジェルマン症候群の発作が抑えられる可能性
これは、ノースカロライナ大学の研究チームがJournal of Clinical Investigationに発表した研究で、マウスを使って実験が行われました。
Cannabidiol attenuates seizures and EEG abnormalities in Angelman syndrome model mice
この実験ではアンジェルマン症候群の症状のあるマウスにCBDを注射し、その後の様子を観察しています。その結果、
・マウスの発作の症状が大幅に軽減された
・アンジェルマン症候群による脳波異常の回復
・アンジェルマン症候群による脳波異常の回復
といった効果が見られました。

引用:JCI
この結果はまだマウス実験の段階であり、人間にも同様の効果が得られるとは限りません。
しかし、CBDにてんかんの発作を抑える効果があることは示されているため、人間にも効く可能性は大いにあるはずです。
研究者であるGu氏は、「我々の研究は、アンジェルマン症候群やその他の神経発達障害に関連する発作の軽減に役立つ治療薬としてのCBDの開発をより良いものにするために必要な前臨床試験の枠組みを提供するものであると確信している。」と述べています。