日本においては大麻といえばイリーガルな存在で、大麻が広まればその分犯罪率も高くなると思われています。
しかし、Justice Quarterlyに掲載された最新の研究では、嗜好用大麻の合法化による犯罪率への影響はまったくないということが判明しました。
コロラド州とワシントン州の犯罪率

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この研究では、コロラド州とワシントン州で嗜好用大麻が合法化されてからの犯罪率を調査しています(1)。この2つの州は嗜好用大麻を初期段階で合法化した州なので、大麻による長期的な影響をもっとも受けている州だということです。
調査のための資料としてFBIの犯罪報告書を使用し、コロラド州・ワシントン州の犯罪率の推移と、大麻を合法化していない州の犯罪率の推移を比較しました。その結果、
・嗜好用大麻合法化による長期的な影響は認められない!
といった結果になりました。
つまり、嗜好用大麻の合法化によって犯罪率が上昇することはないということです。
合法化直後は犯罪率が上昇する
この調査では嗜好用大麻の合法化直後の犯罪率についても報告されています。
そして、合法化直後には
・コロラド州とワシントン州で財産系の犯罪率が上昇
・ワシントン州では暴力犯罪率が悪化
といった影響が見られました。
しかし、それは短期的なものであり、犯罪率の悪化はすぐに収束しています。
これはアメリカの研究なので日本国内で合法化した場合どうなるかわかりませんが、日本人の国民性を考えると大麻を合法化したところで犯罪率に影響はないような気がしますね。