大麻が合法化されている国では、大麻はお酒と同じような扱いを受けており、仕事中に大麻を使用することは多くの場合許されていません。
それはもちろん、大麻が仕事に対して悪影響を及ぼすと考えられているからです。しかし、2019年にカナダで行われた調査によると、大麻は仕事に対して大きな悪影響を与えないという結果になっています。
大麻の使用によって仕事は影響を受ける?

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この調査はカナダの調査会社が行ったもので、カナダ国内で働いている18歳以上の労働者1,160人へアンケートを行いました。アンケート項目は以下の通り。
・一日のうちいつ大麻を使用するか
・大麻は健康と安全に影響を与えるか
・大麻は生産性に影響を与えるか
・大麻を使用することによって欠勤が増えるか
・大麻の仕様は仕事の質に影響を与えるか
大麻は仕事に悪影響を与えないかも

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調査の結果、カナダ人の労働者のうち、雇用主に仕事中の大麻使用を許可されているのは8%だけでした。そして、その中でも実際に仕事中に大麻を使用している人は5割だけで、残りは仕事前と後に大麻を使用しています。
では、実際に大麻が仕事に対してどの程度の影響を与えているのか。調査結果は以下の通りです。
・大麻使用と欠勤に関係性はないと答えた人は71%
・74%は、大麻を使用しても仕事の生産性に影響はないと回答
・70%は、大麻を使用しても仕事の質に影響はないと回答
ちなみに、カナダで大麻が合法化される前に行われた調査では
・55%の人は仕事場での健康と安全に悪影響があると考えている
という結果になっていたので、大麻の影響は想像していたよりもだいぶ小さかったということのようです。
ただ、あくまでも実際に働いている人がどう思っているかという調査なので、仕事中の大麻使用が増えた場合や、長期スパンで見た際に実際の生産性がどうなっているかというのははっきりとはわかりません。
とはいえ、大麻に対して多くの人が思っているよりも仕事への影響は小さいということは確実でしょう。